一度目の博論コロキアム。あれこれとダメ出しされ、へとへとになる。この行事は私の専攻では、博士号取得の過程で欠かせない関門だ。入試以来のぴりぴりしたムードに予想以上の緊張を強いられた(学外の院生も、意図的に作られたこの雰囲気に驚いていた)。
それにしても私なんかのために、内輪の院生だけでなく学外や専攻外の院生、学部生、ジャッジではない先生方や助手さんまで参列してくれたのはありがたかった。制度的な偵察にしろ、偵察の価値ありと思われるならうれしいことだ。「応援するとはかぎりませんよ」などとコワいことを言ってた人が一番力づけてくれたし。ほんとにみんな、ありがとう。
それなのに当日までどうしても気力が出せず、十分なプランが準備できなかったことが悔やまれる。準備が不十分だったから、必要以上に緊張してしまったというのもある(前日は落ち着かずに99パーセントのチョコレートを食べまくってしまう)。
構成の不備についての教授のコメントもかなり厳しくヘコんだけれど、結果的には「資料的裏づけの確かさ」に鑑み、合格判定。
教授も学生も、アカデミズムの人ってつくづくいい人ばかりだ。そんなお目出度いこと言ってるのは、日本中で私だけかもしれないが、別の場所、別の人々と比べての相対的な実感である。
それで…。一部と二部のつながりが悪いけど、結局女性表象と女性文学のどっちを言いたいのだと問われたことが気にかかる。
別にどっちでもいいのだ。男性性と女性性というものがある、なんてことを言いたいわけでも思っているわけでもない。感性の違いをわかってほしい消さないでほしい塗り替えないでほしい、という気分があるだけで、そんなことはそもそも論文に盛り込めるものではないかもしれない(そもそも理解されることなんか無理な話だろう)。2月に書いた第一稿では「ジェンダー」とか「セクシュアリティ」などという言葉が残っていたので今回読み直して吐いてしまい、書き換えに苦労した。
そんなだからどんどん書くことが曖昧な感じになってしまうのだが、「散漫」と言われたので今後はもっと構築的に行こうと思う。
私は睡眠中、悪夢を見るというのが常態なんだけど、昨日は一夜明けてここがどこかもわからないほど真っ白な眠りを眠ってしまった。脳がよほど疲れていたらしい。
そして自分で気づかないふりをしていたけど…、やはり円形(?)脱毛。