7ヶ月ぶりに「からだファクトリー」で整体。一ヶ月以上もひどい咳が続いたせいで、首から背中、腰にかけてが激しく強ばり、背骨のあいだが詰まっていたらしい。首を左右、前後に捻られながらボキボキいう音が響き渡った。首の前後を治すときには、顔の真下で両腕を固定され、首根っこをつかまれて、顔面を施術師さんの胸に思いきり押しつけられる。これって同性同士の施術でないとまずい気がするのだが、どうなのだろう。
終わってみれば、日々続いていた胸苦しさから解放されていた。もしや結核だったら新しい非常勤をクビになるかもと密かに心配していたのだが、たぶん違うみたい。ヨガでできなくなっていた後屈もだいぶ楽。背中はまだまだ痛いけれど。
前にも書いたが、整体はマッサージと違って修理工場で熟練工に壊れた機械を修理してもらうみたいな感じ。成果がわかりやすく、気に入っている。
夜は全日本フィギュアを見る。国内とは思えない高レベルの争い。私も皆と同じに浅田真央ちゃんはすばらしいと思っているけど、以前から評価しているのは村主章枝だ。村主の表現力に関しては私も佐藤由香さんと同意見で、頭ひとつ抜けていると思う。しかも今日はケガから完全に立ち直ったようでジャンプも完璧。コスチュームも一番センスがあり、去年着ていた胸元がモーヴ色のドレープになった濃紺のノースリーブのドレスが一番好きだが、今日のカルメン風の赤黒のドレスも何ともエレガントだった。
安藤美姫は十代のくせにオヤジ好みな容姿と演出が好きじゃないので、4回転サルコーといわれてもあまり応援していない。そもそも私は4回転サルコーより前踏み切りでダイナミックに見えるトリプルアクセルのほうが技として好きなのだ。真央ちゃんも中野友加里もこれが飛べるなんてすごい時代になったものだが、高さとスピードという点で伊藤みどりの迫力にはかなわないと思う。
その伊藤みどりだが、ちっちゃくて口がへの字でまだ30代だというのに何だか魔法使いのおばあさんのよう。たまにする解説もまどろっこしくて、もたもた話しているうち演技が終わってしまいそうになり、聞いててはらはらしてしまう。持ち上げられても「あたしなんか全然でしたから、デヘヘヘヘ」という感じで、栄光ある銀メダリストの風格が全然ない。でも私はそんなみどりちゃんが好きだ。