頻繁に起こるめまい、刺すような腹痛に微熱。風邪かとも思ったが、まずまちがいなく知恵熱。情けない。雨も降っていないのに、ずっと雨の音。そしてこれも疲労しているとき起こることで、朝起きたとき、自分がどういう状況かわからない。誰かぐらいはわかっているが、今日がどこへ行って何をするべき状況なのか、しばらく考えないとわからないのだ。将来、たぶん認知症になる。晩年の祖母も、寝て起きると状況把握ができなくなっていたから。
コレットの『青い麦』再読。前回読んだのは中二のとき。ダルレー夫人がオレンジエードのコップのなかに指を三本入れて氷を取ってくれるところは鮮明に覚えていた。オレンジエードとはファンタオレンジの高級版みたいなものかなーと思ったものだが、いまだに不明。青いアザミの花束を投げ込んで、夫人の頬に傷をつけるところも覚えていた。主人公のヴァンカという名は、青い目にちなんでのペルヴァンシュ(つるにち草)の略称だったのか。とてもきれい。「コンブレー」にも咲いている青い花
同じく『牝猫』も二十年ぶりぐらいに読む。魚のような、蜥蜴のような猫の描写。これは使える。
それにしてもコレットにかかると、若い女は徹底して無神経な間抜けにされてしまう。老けた女とオヤジ化してない若い男にしか人としての価値がないようだ。わたしはそこまでは言わない。
気温が15度を切るようになったので、パパイヤとバナナを室内に入れる。バナナはふた鉢に分割し、ものすごくかさばっている。雑巾で巨大な葉を全部拭いた。