スペイン

ずっとずっと翻訳。いま夜中の12時半だが、朝10時に起きてまだパジャマのまま。もう夜になってしまった。コンタクトレンズを入れて歯磨きはしたけど、顔は洗っていない。
コロ・バーストのCDを聴いていると落ち着く。擦れた声とギター。苦いオペラ(チョコレートケーキ)の味もほっとする。砂糖のグルコースはガンの原因と、さっき電話のあったガンの友人からいわれた。もう少し仕事が進んだら、キビ砂糖を入れてタフィア(白ラム)を飲む。
翻訳のせいでスペインの歴史に詳しくなった。闘牛のルールにも詳しくなった。イスラムとのつながり、フランコ政権、ヨーロッパの国としては、つくづく変わってるよなー。服飾史としても変わっている。鮮やかな赤い色素を採取できる虫、コチニール(エンジムシ、カイガラムシ)はスペイン人がメキシコで発見したとは知らなかった。邪視の信仰はヨーロッパだけでなく中東や北アフリカラテンアメリカでもあるのも知らなかった。カリブ文学の何かにも出てきたことがある。
わたしの翻訳はかなり正確だし日本語も断然うまいでしょフフン、と自信満々で原稿を出しているのだが、美術館から結構鋭いコメントつきで赤字が入ってきたりする。なるほど恐れ入ったと納得する。どういう資格の人たちが読んでいるのか知らないが、美術館で働く人々というのは編集能力を鍛え上げられてるんだなと思った。