ゲシタコ

小誕生日。
夏至はタコを食べて祝うことにしているので、授業の後に学生たちとタコ焼きを食べる。
家でも「今晩はタコ料理」と宣言してしまったので、さらにタコを買って帰る。
明石の高級タコをのぞけば、最近出まわってるのはだいたいモロッコ産かモーリタニア産だ。
タコ、奴隷、海賊……なんでこんなに遠い場所から……と感慨深くいろいろ連想する。
帰宅してから講師室に返すべき鍵を持ち帰ってしまったことに気づき、もう一度大学まで往復。
夕方に授業が終わって、タコ焼きを食べて、タコを買って、もう一度大学まで往復して、帰り道に酒屋に寄って帰ったのにまだ外は明るい。
都会といえど、夏至はこんなにも幸福に満ちている。
壁を叩けば聞こえる距離のお隣さんとメールでおしゃべりするのも楽しい。
買ったタコはタコポキにして、スプマンテで祝う。