読んだ言葉/読めた言葉

然し廃墟に生き残り、何か抱負を持っていたかと云えば、私はただ生き残ること以外の何の目算もなかったのだ。予想し得ぬ新世界への不思議な再生。その好奇心は私の一生の最も新鮮なものであり、その奇怪な鮮度に対する代償としても東京にとどまることを賭ける必要があるという奇妙な呪文に憑かれていたというだけであった。
坂口安吾堕落論

我らの考えが大地遊離的方向に進むと、そこに地獄も極楽もあるが、我らは大地そのものであるということに気付くと、ここが直ちに畢竟浄の世界である。考えそのものが大地になるのである。大地そのものが考えるのである。そこに大悲の光がひらめく。大悲のあるところが極楽である、それのないところが地獄必定である。真宗の信仰の極致がここに在る、またここになくてはならぬと、自分は言う。
鈴木大拙『日本的霊性

部屋からの花見酒は浦霞宮城県塩釜市)。
昨日は岩手・銀河高原ビール
一の蔵も飲みたいし、それから「よしのかわ」というのが美味しいと今日聞いた。
陸前高田の酔仙の蔵元は、まるごと流されてしまったらしい。
花見を自粛するより、東北の酒を飲みながら花見をすればいいという、なぎら健壱の影響を受けて。
水がなければお酒を飲めばいいではありませんか。