異例の新学期

早稲田大学の新学期授業は、ゴールデンウイーク明けの5月6日から。
他の大学は、4月後半からになったところ、まだ未決定のところ、いろいろだ。
マンモス大学だと日本中から学生が集まり、当然被災地の出身者も多いだろうから、しかたない措置なのだろう。

本来なら、まもなく新学期なのに仕込みが全然できてないよ、どうしよう!という時期にさしかかるが、肩すかしをくらうというか、やはり非常時なのだなとあらためて実感する。

講義は、去年からのヴァージョンアップで、ハイチ地震の話から始め、そこから文化的な話に進めるつもりだった。
さすがに去年のように、地震のニュース映像から始めるわけにはいかない。
学生への配慮というより、自分がもうだめ。
再度、内容練り直さないと。

東電の社員に個別に親近感をおぼえてしまうほどニュース(主に記者会見)を見過ぎて神経が疲れてしまったので、しばしシャットアウト(ほんの2時間ぐらい)。
宮沢賢治グスコーブドリの伝記」を読む。
この架空の東北もやはり地震でぐらぐら揺れ、火山の灰が畑にかぶるが、少なくとも原発はない……