もうすぐ夏休み(再確認)

もう9月。
あとは転げるように一年が終わってゆく。
このひどく殺伐とした気持ちは何かと考えれば、この夏はまとまった自分の文章を何も書いていないということに思いあたる。
この十年ぐらいは、夏の間には曲がりなりにも必ず論考を、もしくは創作を何かひとつはまとめていた。
それは頭を雑音から解放するだけのまとまった時間がとれるからだけれど、今年にかぎってはまともな夏休みというのはいまだ細切れの数日ずつしか取れていない。
本来は激安非常勤講師の唯一の特典だというのに、ひどく不健全なことである。

前にも宣言したが、9月5日から最低10日間は自分のことしかしない。
もしかしたらすごい人は日常の労働の日々でも本を書いたりできるのかもしれないが、普段の私は俗人すぎて切り替えに時間がかかる。
今年もいくつか自分のプロジェクトがあったのに、細切れの休みではせいぜい読書しかできず、悔やまれる。

といいつつ、ここまで殺伐としてくるということは、書くことの機が熟してきたということかもしれない。
自分の時間を死守して、なんとか集中をつなぎたい。