栃木県にて

ヒグラシは「カナカナカナ」と鳴くことになっているけれど、「ホキキキキキ」の方が近いということに気づく。
午前4時を過ぎて一匹がホキキキキキと静寂を打ち破ると、ホキキキキキ、ホキキキキキと距離によって違った響き方で三匹、四匹と鳴き交わしてゆく。
遠くと近くで共鳴し、尾を曳く金属質の響き。
目を閉じ聞いていると、意識がどこかへひっぱられてゆく。
夜明けだから、ヒグラシというよりはヒノダシ。
4時から4時半担当のヒグラシに続き、4時半になると鳥の声が加わる。
森の中で迎える、貴重な早朝の時間。

温泉の中で作った詩というか俳句。

太股の太さに映る全世界

お風呂からすっぱだかで飛び出してきてジャジャーン。
身内のチビによる「ギターチンチン」なるネタに大ウケする。
男児の間で流行っているのかと聞くが、自分ひとりで考えたものらしい。
はっきりいってこれは面白い。