夢七夜

肩の荷が少しおりたのもつかの間、日替わり(時間替わり)でショックを受けたり、盛り上がったり、不安になったり、怒り狂ったり、緊張したりし続けたので、その間、悪夢を見続けていた。

拷問されて千切れた指の先が無数にぶら下がる、狭い小部屋にいる夢。
強い悪臭というのではない、つんと来る有機的なにおいがリアルだった。
麹のにおいに似ていた。
夢の中で嗅覚をかんじるというのは、どういう仕組みなのか。

ホッピングに乗って世界を踏破しなければいけない状況にある夢。
キリンがふたつに折れ曲がって死んでいるので、たぶんここはアフリカなのかなあと思っている。
パトリック・シャモワゾーが話している脇を通り過ぎた時は、カリブなんだなと思う。
ホッピングがどんどんうまくなり、ひと飛びでかなり大きく前進できるようになり、気づくと飯田橋駅西口まで到達している。

週末の集中講義が終わってもやるべき作業が山積みなので、気分転換に美容院でナノトリートメント(ものすごく微細なスチームが気持ちいい)というものをしてもらってから、髪を美容師曰く「冬らしい上品なレッド」に染める。
では夏らしい髪の色は何なのだと聞くと、オレンジだという。
水色か青かと思った。
美容院でカラリングをするのは初めて。