Mes jumeaux miraculeux


11年ぐらい前と8年ぐらい前に買ったカンペールの同一の靴二足を修理してもらう。
一体型のラバーソールなので、すり減ったらそれでお終いかと思っていたのに、古い方の一足がみごとに蘇って戻ってくる。
底の傷んだ部分を切り取って、同じかたちに切った新しいラバーをすっぽりそこに嵌め込んで、もとの部分と一体にされているのを見て驚嘆した。
意外にも新しいほうの靴が、中央部分が割れてしまっているため修復不可とのことで中敷き交換のみとなり、あとは天寿を待つだけだ。
それぞれ、もともとの色をそのまま引き継いだオリーヴグリーンと飴色のまあたらしい中敷きを入れてもらう。

カンペールは数年前のユーロ高の時軒並み値上げして、今は2万円を下る靴など見あたらない。
2000年頃はパリの店だったら1万円以下で買えるものもあったと思う。
最近はデザインも、私の双子たちのように本質的に(?)かわいいというより、刺繍やプリントなどで表面的にかわいいに変わってしまった気がする。
だが、修理などの対応はすばらしく、もっと早くに聞いてみればよかったと思った。

歩きやすさとデザインの両面で折り合える靴をさがすのはエネルギーもお金もかかることなので、この二足の他、15年ぐらい前に買ったテルースの黒エナメルのフラットシューズと5年ぐらい前に買ったオ・バニステルの装飾的なソング・タイプのサンダルも修理に出す。
テルースのエナメルは、お出かけ用のレインシューズとして復活させるつもり。
合計4足修理して、かかったお金はだいたい1万円だった。