ラ・ミシン

本当はコマバにひとり芝居を観に行くつもりだったのに、夜になってから思い出した。
芝居に行くつもりなのを忘れて鍼に行くつもりになっていたがそれも忘れて映画を観に行くつもりが気づいたら時間が過ぎていた。
午前中に数年来放置していたミシンのメンテナンスをしていて、糸の調子を見ているうちそのまま夜までミシンをかけ続けてしまったのだ。

ギンガムチェック流行を受け、昔着ていたワンピースを改造し、ウエスト部分にグログランのリボンを縫い足して始末したスカートを作る。
それからパッチワーク32枚分とコースターとランチョンマット1枚ずつを作った後、前から懸案のボタン穴かがりの特訓をする。
ずいぶん習熟したが、最後にリッパーで布を破り、かがったところの中央を切り開いていくのだけは苦手だ。
なんだかあまりにファロサントリックに象徴的だし、縁の糸を傷つけそうで怖い。

それにしても10時間ぐらいかけ続けたかも。
工場でもやって行ける。