[カリブ][フランス]グリッサンらアンティユ知識人9人による声明:ポスト資本主義社会のために

2月16日付「ル・モンド」に掲載。
http://www.lemonde.fr/politique/article/2009/02/16/neuf-intellectuels-antillais-contre-les-archaismes-coloniaux_1156114_823448.html#ens_id=1146113&xtor=AL-32280151

声明を出したフランス語圏カリブ海の知識人とは、エルネスト・ブルルーErnest Breleur、パトリック・シャモワゾー Patrick Chamoiseau、セルジュ・ドミ Serge Domi、ジェラール・デルヴェル Gérard Delver、 エドゥアール・グリッサンEdouard Glissant、ギヨーム・ピジュアール・ド・ギュルベール Guillaume Pigeard de Gurbert、オリヴィエ・ポルトコプ Olivier Portecop、オリヴィエ・ピュルヴァル Olivier Pulvar、ジャン=クロード・ウィリアム Jean-Claude William。

現在進行中のストライキでの要求すべてを、正当で理にかなったものとしつつ、「購買力」や「家庭用品」といった「散文的なもの」prosaïque以上にわれわれに欠けている本質的なもの、「必需品」、すなわち「詩学」poétiqueの存在を指し示す。
くり返される「責任」の必要性。
そこには発明、柔軟さ、創造がともなう。
生を生きること、自分自身の生を生きること。
個人の居場所のある真の政治une haute politique, un art politique への志向。
資本主義に対抗するエコロジー志向の世界となる新たなマルチニック、グアドループ、ギュイアンヌ、レユニオンを考えよう。

それはアンティユという「邦」を立ち上げようという呼びかけとも読み取れる。