老婆心ながら

毎日しばれる
夏だけでなくキリっと寒い冬もいいねと対外的には嘯いているが、心身の停滞が著しい昨今、愚痴の多い老女のような性格がつい出てしまい、もうだめ、寒いのいや、耐えられないと思っている。
歯医者近くの植え込みに(といっても何も植わっていない土だけ)、けっこう広い面積でかなり豪華な霜柱ができているのを見つける。
カメラをもっていればよかった。
霜柱なんて久しぶりなので、贅沢にザクザク踏み壊して遊ぶ。
近くのホテルの警備員にじろじろ見られた。
私の外見が小学生男子であったなら。

帰りにスーパーで日清オイリオのピュアグレープシードオイルを買った。
460グラム629円は食用としてはエコナ並みでやや高額だが、ヘアケアとクレンジング、ボディマッサージ用としては激安で、この使い方はアットコスメで知った。
こっくりし過ぎなオリーブオイルや椿油と違い、フランス産のぶどうから作られる淡いグリーンのオイルはさらっとした質感がいい感じだし、含まれているリノール酸が禿の防止にいいらしい、ということでヘアケアメインに使いたい。
飽きたら天ぷらだって揚げられるし、ドレッシングも作れる。
ボディ用ではハワイのククイシードオイルが軽くて伸びがよく、気に入っている。
ククイKukui)とはトウダイグサのことだそうだ。
カリブ海でヘアケアやスキンケアに使われるカラパ(Karapat)油も、小説によく出てくる高級オイルとして憧れだが、ほんの小さな瓶が30ユーロもしているのを見て諦めたことがある。

昨日は細木事務所の下の時計屋で、しまい込んでいた時計2つ(ずっと昔香港で買ったものとイリエ・コンブレーで買ったもの)に電池を入れてもらい、香港のほうのベルトをボルドー色のトカゲ皮に替えてイメージを一新した。
その時計屋で銀磨き用の酸化チオ尿素も買って、やはりしまい込んでいたシルバーのアクセサリーいろいろを次々浸す。
ハチドリやエイのペンダントヘッド、チェーン2本、象のブローチ、闘牛の場面が彫り込んであるブレスレット、銅線を丸めたようなデザインのイヤリングなどがみるみる輝きを取り戻し再生する。
新品のお買い物ほどわくわくはしないが、こざっぱりして新鮮な気分にはなる。