ブログの恋人

麻酔と鎮痛剤が効いて昏々と寝ているクリスマス・イヴの昼の夢。
大阪のガード下で小学生みたいに子供っぽい青年(友達以上恋人未満)とふたり、自分らで焼き鳥を焼きながら食べている。
青年は時々本当に小学生になり、くるくるでんぐり返しなどしている。
「あんたとつきおうてると、ほんま小学生といてるみたいやわー」と私。
さらにメタレベルがあって、「私の大阪弁はつくづくうまい」と私。
「焼くときはタレやのうて塩からにしてやー」と大将の声。

この友達以上恋人未満の青年は「マルチニック」の語の検索から私のブログにやって来て、知り合いになったのだ。
同じ「マルチニック」の検索を経由して、もうひとりの友達以上恋人未満が鳥取にいる。

鳥取
ところどころ汚い水の溜まった干潟に面したアパートのベランダ。
巨大な泥沼が果てしなく続いているようだ。
「もうリゾート開発はええ…」。泥の中に腰まで浸かって地元の男が呟くのが聞こえる。
「私にもできることがあるかもしれない、ここで」
私は突然確信を得る。
窓のほうを向いたまま、引きこもって漫画を読み続ける青年にいう。
「あたし…少しだけここに住んでもいいかな…」
薄い布地のスカート越しの素足が眩しい(?)。
青年は鋭い目をこちらに向ける。
細い顎で、顔の部品が中心に寄っていて、小動物っぽい顔をしている。
そこでこちらがほんとにグサっとくるような否定的なことをいわれるのだが、具体的には忘れてしまった。

それから「歯」とか「歯医者」とか現実に結びつく言葉がどこかで喚起されて、ヒロイン気分の夢から突如覚醒したのであった。
不思議だ。



神経を静めてくれるのにいい音楽って何だろう。
自分のもっているCDを眺めつつ、当然ながら激しくないもの、そして歌ではないものと思い、武満徹を選んでみたらこれが逆効果で、顎から上が爆破されるかと思った。
アマゾンで少し探してみたけれど、いわゆる「ヒーリング・ミュージック」とか「癒し」とか銘打ってあるのも、どうなのかわからないしな。
何かお勧めがあれば、紹介してほしいところです。