Eloge de Koizumi

小泉純一郎元首相が先月ぐらいに言ってたことを知り、ハッとする。
その内容は、麻生首相の支持率は今後どんどん下がっていくだろうから、当然10月に解散するのがいいと思っていたのにしないんだ、というもの。
やはり今の日本にこの人にかなう政治家はいない。
なんとか政権にしがみつこうと選挙を先延ばしにしてはますます墓穴を掘りまくっているのが麻生首相をはじめとする自民党政治家たちで、小泉元首相とはまったく発想が逆。
小泉元首相の勘どころの鋭さというのはつくづくすごい。

などというとまるで小泉シンパみたいだが、あくまで「敵の研究」だから。
それに本人が空洞ゆえの権力掌握能力というのが私の小泉観だから。
しかしここまで小泉がすごく見えてしまうのも、他の首相がひどすぎるからで、安倍晋三の孤高のレベルに近づける者などいないと思っていたけれど、ここのところの麻生首相は雪崩が起きたかのようにボロを露呈しつづけている。
かつて選挙カーから「下々の皆様」と何のためらいなく呼びかけてしまった頃からまったく学習というものをせず、口を開けばわざと怒られたり軽蔑されようとしてるとしか思えないことしか言わない。
この人の失言を並べてみると気づくのだが、「モテる」「モテない」という価値判断、それから「家柄」や「容姿」などといった生まれながらで当人にはどうにもできないものを悪く言うという傾向がある。
根本的な浅さの表れだし、一国の首相としてまったくふさわしくないと思うけれど、「モテる」ということにひっかけていうなら、「踏む」だから「ふしゅう」だなんて読まれたら、日常的に字を読みも書きもしないのがまるわかりで、私ならいっぺんで冷めるなあ。
私的には、うじうじと日々教養を高め、「とうしゅう」と打ち込んでちゃんと変換できる人の方がモテる人と思える。
といっても私の趣味など大っぱずれなので、何の参考にもならないのだが。