煙を出すパソコン、スローロリス

いやな話や痛ましい事件ばかりを耳にする昨今、楽しい気分になったのは、流山でスローロリスが見つかったニュースだ。
スローロリスは東南アジアに生息する体長20センチ台のちっちゃい猿。
なんで猿なのにリスなのかと思ったが、「その名の通り動きがスロー」と書かれていたから「スローロ・リス」ではなく「スロー・ロリス」らしい。
ある男子高校生が流山市内の公園ベンチに座っていると、突然この猿が現れ、高校生の背中から頭へと伝い上り、頭から取れなくなってしまったそうだ。
それで高校生はしかたなく頭に猿をつけたまま、自転車で家に向かったという。

小説というより、まるで民話。
いい話だ。
ほどなく猿は飼い主の元に戻り、飼い主が取材を受ける写真を見たが、猿は飼い主の脇腹から背中にかけてななめに張りついていた。

それはそうと、今しがた怖いことがあった。
パソコンに電源を入れるのに外れていたACアダプターをはめ込むという日常的なことをしようとしたら、飲酒をしたわけでもないのになぜか頭が混乱して急にやり方が全然わからなくなり、間違って古いパソコンに新しいパソコンのアダプターをつけてしまい、その瞬間緑色のランプがオレンジに変わり、キーボードから煙が出てきた。
あわててアダプターを抜いたが、今も焦げたような匂いがしてるし、電源はまるで入らない。
今、新しいパソコンで書いているけど、あっちのハードディスクが壊れてしまったら大変なことになる。
でもそれよりも、自分の脳の故障のほうがとても怖い。