カタカナ英語発音

先週の朝日新聞で、脳研究の池谷裕二氏が通じるカタカナ英語発音についての提言をしていて面白かったので、ホームページを見てみる(http://gaya.jp/eng/)。
東大の准教授でコロンビアで研究員をしていたというから、もともとすごく英語のできる人なのかと思ったら全然そうではなくて、発音が通じず、聞き取りもできず、自分が生活レベルでかなり大変な思いをした上での試行錯誤から生まれたアイディアだったようだ。

一応専門に引きつけて、人の脳が外国語の音を母語の音に変換して聞き取ってしまうマグネット効果などにも触れているが、要は普及している英語のカタカナ表記を、より原語に近い表記に改め、その改訂版カタカナ発音で通じさせようというもの。
たとえばanimalだったら「アニマル」でなく「エネモウ」とか、hospitalなら「ホスピタル」でなく「ハスペロウ」とか。
What do you think about it?は「ワルユーテンカバウレ」、Can you take our picture?
は「ケニュテイカワペクチョ」。
はー、なるほど。まさにジョン万次郎式だね。

私は英語の発音が通じなくて苦労したという記憶はあまりないんだけれど、聞き取れなくて「ハァ?」っていうことは何度もあるな。
CNNのニュースでも、地下鉄の車内放送などでもよくいわれている「ピネガン」って何かなーっとしばらく思っていたら、「ペンタゴン」だとわかる。
何でいつも「ヨコハマ・シティ」のことばかりいっているのかと思っていたら、「オクラホマ・シティ」だった、とか。

空港などで呼び出しするときのpagingを長らく「ベイジン」と聞いていて、「北京行きの飛行機って多いんだな」と漫然と思っていた。
(要はいわれていることの全体の流れを全然聞き取っていないのね)

What do you mean?は「は、どういう意味?」。
意味と発音両方のそっくりさんとして、高校生の頃、はみだしぴあで見つけ、かわいいので好きだった。