ウンコジンナーの夢

親しくしていた人が、愛着のある書物を聞かれて、ウンコジンナーと答えていた。
ひとり孤独で苦しかったとき、6回も読んで慰められたのだという。
そこはスタジオのようなところで、テレビカメラが回っており、私はカメラの裏の暗がりにひっそり座って、衝撃を受けていた。
私はその頃彼の近くにいながら、ウンコジンナーの存在を知らなかった、いや、共に知ろうとしなかったのだ。
後悔に胸がしめつけられ、泣いた。
それはかなりエロでスカトロな本らしい。
沼正三みたいな感じだろうかと思った。
漫画なのかもしれないとも思った。
沖縄風な言葉の羅列だなあとも感じた。