ユーロ安とネット書店

アメリカの景気が悪いと連動して日本の株がどんどん売られるのに、同じくアメリカの景気が悪いとそれゆえに円高になるという構図が、何度説明を受けてもよくわからない。
でも要するに、株が上がることと円高になることは、セットではないということだ。
昨日は1ユーロ=153円と、ここ最近ではユーロがもっとも安くなったので、chapitre.comで古書を買う。
このシャピートルというネット書店は、アマゾンやア・ラ・パージュと違って、日本に送ってもらおうとすると送料がやけに高くなるので敬遠していたのだが。
たぶんそんなに厚くもない本を2冊頼むと送料が35ユーロ。5000円近い。
アマゾンなら10冊でこのくらいではなかったか。

ひと月、ふた月先に帰国する誰かを見つけてフランス国内で受け取ってもらおうかと考えたり、BN(国立図書館)でのまるごとコピーを頼むか、そのうち直接BNで読むからいいやとも考えたけれど、全部億劫になり、高くて楽な方法を取ってしまった。

最近BNでいやな感じの人種差別を受け、コピーを取らせてもらえなかった友人の話を聞いたら、げんなりしてしまって。
セーヌ川から吹いてくる真冬の冷たい風とか、めんどくさい手続きとか、延々と終わらないコピーとか、荷物としてどんどん増えていく重い本とか、今の体力では想像しただけで倒れそう。
移動するのも、理不尽な差別をやり過ごすのも、すべて体力だ。

その友人がデジカメで原書の各ページを撮った後、レーザー・プリンターでプリントしたものを見せてくれた。
すごくきれいだし、コピーより全然楽そう。
私も、次は文字モードのあるデジカメを買おうと思う。
コピーをし続ける人生に、ほんとにうんざりしているのだ。

それにしても今年になってから、アマゾンとかシャピートルとか楽天とか現実のお店とかで、いい気になってカードを使いまくっている。
一回の単価は高くないけど、覚えているだけで8回(買ったのは吸入器とかCDとか本とかペンダント・トップとか洋服)。
ネットショッピングの気軽さが恐ろしい。
年末にやはりネットで買った、広島の堀場製作所というところが作っているサンゴのカレンダーはよかった。
一年365日、というか12月も含めて374日、毎日違ったサンゴの写真がついているのだ。
ちなみに今日1月24日は「キクハナガサミドリイシ」という菊の花びらが広がったような白いサンゴ。