加湿器とエフェドリンとアップルトン

ヴィックスの加湿器(米国kaz社製)を買う。
結露をおそれてためらってきたが、こんな安らぐものはない。
『さよなら僕の夏』などめくりつつ、床の上で猫のようにすやすや。
咳の薬が強すぎ、効くけどラリってしまうので困っているが、この加湿器と近々届くはずの吸入器で薬づけから脱出したいと思う。
特にフスコデに含まれるエフェドリン(漢方の麻黄と同じ成分)がいつもながらきつい。
脳のどこかが確実にブロックされてるなというのが体感としてよくわかり、せっかくだからこの奇妙な感じを意識化して楽しもうと思うのだが、そんなことをしようとするとものすごい抵抗(エフェドリンの抵抗?)に遭って逆に不快な思いをする。
記憶も飛んだりするので怖い。
お気に入りのカップを探し回っても見つからないでいたら、前の日に温められ、膜を張った牛乳が入ったままのがレンジの中に入っていたり。
アルコールとのダブルパンチもすごい。って、飲酒する日は当然薬はやめるのだが、前日分の威力が残っているのか、アルコールのものとは違う、独特の酩酊感がある。
アップルトンのダーク・ラムのたまらなくいい香りと味などは具体的に覚えているけど、全然酔っ払っていないにもかかわらず、やっぱり部分的に記憶がとぎれている場面がある。
酩酊する感じというのはもともときらいではないし、アルコールだけの楽しく健康的な(?)酩酊はたまにはいいけれど、最近はやっぱりかぎられた生、なるべく覚醒して正気でいようと思っている。
「素面で勝負しろ」と誰かにいったような台詞を自分にも。
だけど封を切ってないアップルトン・スペシャルがあったんだよな、うちにも。

遠方に住む方が『ヘレマコノン』76年初版本をわざわざコピーして送ってくださる。
シャピートルの古書サイトなどにも出てない希少なもので、感謝感謝だ。