学問生活

ここのところの学問生活は、一喜一憂どころか一喜三憂ぐらいの感じだけれど、久しぶりに喜が回ってきて少しだけほっとする。
しかしひとつ関門を越えても、引き続き緊張にさらされる。
こんなこと、現役のまだ歳若い諸君たちがよくがんばってくぐり抜けているなあ。
それとも私のほうが、老脳と老体にムチ打ってよく耐えているというべきなのかなあ。
少なくとも会社員だった20代の半ばごろ、こんな緊張感はなかった。
社会人としての経験があり、大人のバランス感覚をもっていることは、アカデミズムの人びとのなかでは時として(人物としての)評価の対象になるし(それほどみんな世間知らずだから)、褒められることもあるけど、会社勤めならではのヌルさっていうのもあるよね。
こういうピリピリした世界もあったんだなあ(と他人事のようにしみじみ…)

出版社でもない普通の会社の広報部員だった20代中頃は、今から思うと何だかずいぶん気楽な日々だった気がするが、インターンをしている後輩に今日聞いた話では、今どき広報でも月ごとの業績というのを問われるのだそうだ。
つまり媒体での商品露出量だ。
そういえばちょっと前、アニヤ・ハインドマーチとかそんな名前のデザイナーのエコ・バッグに日本での人気が殺到して、それをみんなヤフー・オークションで高く売るんだとかいってニュースになり、広報の人がいろんなところでコメントしまくっていたけど、よく聞いたら働いてた会社の商品だった。
世が世ならnorahがマスコミ対応して、コメント出していたんだなー。
今風の業績競争だと、異例の媒体露出で金一封かもな。
(遠い昔を思い出してしみじみ…)