小沢一郎民主党代表辞任

不思議な人だ。
頭がよく政策もあるのに、何か大きな欠落がある。
給油には反対しながら、ISAF自衛隊を出すべきなどと言い出した頃から、またこの人こだわり過ぎてズレてきたなと思っていた。
自分の原則を絶対視しすぎなのだろう。
そのためには手続き無視も厭わないから、結局のところぐちゃぐちゃになる。
他者というものが根本的に理解できないタイプなのだと思う。
ドブ板選挙で来たという意味ではワルだけれど、情報戦や政略より理念という意味では潔癖すぎて、そこが政治家として弱い人なのかもしれない。
まあ本人はこれでいいのかもしれないが、民主党は迷惑この上ないはずだ。
それにしても民主党、せっかくの追い風をまるで使いこなせない、どこまでダメな党なのだろう。

不思議といえば、鳩山邦夫
90年代からこの人のセンスのなさには気づいていたが、最近の発言の数々はことごとくひどい。
「死刑が自動的にできるようにならないか」発言もひどかったけど、外国人記者クラブで「友達の友達がアルカイダ」発言には呆れた。
しかも問題になった後も、何が問題なのか理解していない。
そりゃ私だって、自分の友人A子ちゃんの友達がアルカイダで、バリ島でテロ起こすから行かない方がいいと忠告されたと聞かされたら、すごいネタとして親しい友達や家族には言うだろう。
でもそれを公けの場で言ったり、ブログに書いたりなんかはしないに決まっている。
ましてや鳩山邦夫は大臣なのに、そういう機微がまるでないのだ。
あんな場でいわれたら、いったい大臣どういう意図で?と誰もが思ったはずなのだが、本人ときたら知り合いにちょっとしたネタをいう程度の気分なのである。
この人は東大を首席で卒業したといわれている。
つまり情報処理能力はものすごく高いわけだ。
そういう人にかぎって判断力がまるで機能しないという例は他にも見ないではない。
学習に関してはものすごく明晰で判断が全然できないって、いったいどういう気持ちなんだろう。
情報処理力が低いからまったく想像がつかない。
しかし、一人の人間に秀でたところとすごくダメなところがあって、それが見えてくるっていうのはすごく興味深い。