45rpm、池袋Hula Festa

今もっともお気に入りのブランド、45rpmのセールであれこれ買って大満足。
生地の質と色、風合い、シルエットの絶妙さがツボに来てたまらない。
それでも結構なお値段なので、普段はえいやっ、と思わないかぎり買えない。
しかも仮に1万5000円払ってシャツを買ったとして、他人にはイトーヨーカドーで買った1980円にしか見えないのがここのブランドの特徴。
これがアニエスbポール・スミスで買うのだったら、ブランドまではわからずとも、何となくかっこよくて高そうなシャツと人は見てくれるものである。
自分の好みはともかく、人目だって気になる。
そこのところは消費者として逡巡したが、もう乗り越えた。
高いのに安く見えるなんて、ほんとは1380円なのに5800円ぐらいには見えるユニクロの逆で、むしろ潔くて清々しい(ユニクロも日常的に愛用しているけど)。
特に好きなのがインディゴ染めのシリーズとインドの手紡ぎ綿カディのシリーズ。
マハトマ・ガンディーがイギリスの機械織綿に抵抗して生産を促したカディは、暑い国のものだけあって薄手で涼しく、洗ってもすぐ乾くのが便利だ。
手紡ぎゆえの織り傷も感じがよく、日除け予防の長袖チュニックはこの夏ほぼ毎日愛用してる。
インディゴのシリーズも春先に着ていた長袖シャツに続き、ノースリーブのものを買う。
思えば20代の頃と比べて、似合う服はがぜん少なくなったけど、かえって着たいものが着られるようになってうれしいかも。

買い物に夢中になっているうち、百貨店の冷房で思いきりからだが冷えていた。
同時にすごく空腹なのに気づいたけれど、店に入ってこれ以上冷えるのもいやだなーと思いつつ駅前広場に出てみたら、今夜からやる「池袋Hula Festa」の会場設営がされていて、屋台で中華料理やマレー料理やジャマイカ料理、ビールのおつまみなんかが豊富に売られていた。
頭にハイビスカスをつけたおばあさんたちやちょっと怪しげなおじさんたちに混じり、屋外のテーブルで上海焼きそば。
円形広場のぐるりには、NOVAやエステ、武富士、パチンコ…。
音楽はハワイアン。
やっぱり北東京がなごむのかなー、norahは。
伊藤比呂美の『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』を読みながら、ラムネでほろ酔い。