説教逃げ、下着の話

買い物帰りに坂を上っていったら、主婦らしき華奢な女性が自転車の下敷きになって倒れていて、買い物の品がまわりに散乱している。
40絡みの大きな男がそばに立って、あなたのカゴが飛び出していたから悪いとか何とか主張し続けている。
倒れている人を上からずっと見下ろしたまま、ただ自分の非じゃないとばかり何度も。
びっくりして近寄って、向かいのパン屋の男の子と私とで散乱したものを拾い集めた。
ようやく立ち上がった女の人がくやしそうに弱々しく反論しても、理詰め一点張りのディフェンスを続けるばかり。
あまりに腹が立って声をかけたら「私、おかしいですか?」とさも自信ありげな態度。
おかしいに決まってるだろ、たわけ中年男。
まず助け起こすことも考えつかない非常識を罵倒しまくって、相手が絶句したところで逃げる。
説教逃げ。
変な人だったら(変な人だけど)後がコワいからなー。
でも服装とか話し方とか合理主義で理詰めなとことか場所柄とか、大学講師あるいは編集者あたりと見たな。
ドイツ語とか教えてそうな感じ。
それとも、出版社のデスクかも(どちらも根拠なし)。
どっちにしてもこういう異様な光景って、いやー、日本の風物詩ですな。

授業のために、自前のパソコンを背負って出かける。
セゼール本人による詩の朗読の音声が、なぜかどうしても自分のパソコンでしか再生できないから。
それで痛い右腕がさらに抜けそうになりながら教室に持っていったのに、なぜか再生できなかった。
うちに持ち帰ってもう一度やったら普通に再生できた。
文字通り脱力。

授業の後、事務の女性たちと下着の話で盛り上がる。
こんな場所で何話してるんでしょうねと言い合いながら。
とてもお洒落な方たちなのだが、ものすごく実用的・有用で目からウロコが落ちるようなことをいろいろ教わって、思わず師匠と呼びたくなる。
私はほんとはこういうガーリー・ネタをコラムっぽく書くのは得意だし、たまには好きなんだけど(だってマリクレやハナコに書いてたこともあるんだし)、このブログ読んでる人、男性が多いっぽいからなー。
それに知り合いも読んでるから、変なこと書けないしなー。
面白い話なのに残念。
(最近ますますこの日記を友人・知人に見つけられているけれど、女友達にはほとんど見つかったことがない。みんなネットを見ないのかしら?)