非力とバランス感覚の欠如

そろそろそんな時期なのか、最近また自律神経が不調。
人混みの中、駅の階段を下りようとしたら体が右に左にぐらついてまっすぐに支えられない。
そうなってみると、いつも体を真ん中に保っていられる方が不思議になる。
京大近くの百万遍を歩いていて、同じ場所ではるか昔に起こったことを思い出す。
ある低気圧の日、貧血でも気分が悪いのでもないのに、突然視界が斜め45度に傾いたのだった。
空も建物も道路も、みんな右斜め。
前に歩こうとしてるのに、体は交通量の多い今出川通りに突っ込んでゆく。
その場でうずくまる。
後で人に聞いたら、三半規管の狂いでそんなことが起こるとか。

知人が医者から更年期障害といわれたとかで、そのうち来るから気をつけなと言われたけど、全然怖くない。
皺とか呆けとか介護とか孤独とか姥捨てとか魔女狩りとか、老化とともにやってくるいろんな不安のなかで一番どうでもいいのが更年期障害だ。
だって私なんか、小学校2,3年からずっと更年期そっくりの不定愁訴とつき合ってるから。
周り中が更年期障害になったら、もうこっちの一人勝ちだぜ。
男もみんななるがよい。
そういえば私は冷蔵庫のモーター音とかで体調や自律神経がおかしくなることがあって、同じように反応する人を何人かは知っているけど、そういうのを全然感じないでいられる人も世の中たくさんいるんだよなー。
そしてこういう過敏でごちゃごちゃうるさい奴が、世が世なら魔女狩りの対象になるのである。

ずっと続く腕の痛みによる非力にも難儀している。
もともと非力な乙女なのに、今はなおさら握力がなくって、新しいペットボトルの蓋が開けられない。湯おけが持てない。辞書が持てない。○○を○○できない。自転車を置き場の上段に乗せるのに死ぬほど力をふり絞った。
あとはリュック通勤に合わせるファッションの悩み。
いまいち似合わないリネンのカーゴパンツに代えて、ローライズでテイパードのスキニー・ジーンズを合わせてみる。
馬鹿なライター出身丸出しの口調になってしまったので言い直すと、麻の作業用物入れ付きずぼんの代わりに、股上がごく浅い裾がすぼまってぴっちりした藍染めのずぼんを合わせてみる。