銃撃事件つづく

銃による重大事件が重なる。
ヴァージニア工科大の銃乱射は32人も亡くなった痛ましい事件とはいえ、選挙前のこの時期に狙撃された長崎市長の事件のほうにより大きなショックを受けた。
国内のニュースで身近だから?
いや、私は長崎市よりヴァージニア州のほうが土地勘も関係もあって身近なぐらいだ。
今夜の事件は、どうしたって天皇政治責任に触れて狙撃された本島前市長の事件を思い出してしまう。
そしてあの時市長は回復されたのだったか、今やはっきり覚えていない自分がまたショックだ。
人々は忘れ、同じことがくり返される。
長崎という特殊な土地の長が負うリスクは計り知れないということなのだろうか。
といっても今回ニュースで聞くかぎりは、暴力団員によるたかだか入札絡みの犯行というようなことらしい。
「たかだか」といって、人の命を奪おうとすることに比べてこれほど「たかだか」なこともない。
ヤクザのやることとはいえ、投票の代わりに命を奪って再選を阻むというやり口の浅ましさ。
過去の悲惨な体験を反映した平和主義の理念志向と、田舎町ならではの土着・保守志向とがせめぎあう土地の悲劇ということだろうか。

[追記]今朝になってからの報道によれば、入札絡みどころか単なるヤクザのクレーマーの逆恨みによる犯行とのことで、選挙すら直接は関係ないようだ。仕事半ばにして、これ以上の犬死もない。ご冥福をお祈りします。