地球映像ネットワーク上映会「猿も我が家族」「トナカイと私」

時々通る道沿いに地球映像ネットワークというNPOがあって、前から気になっていた。
不定期で自然もの、動物ものの映像を上映しているのだが、昨日もやってたのでふらりと立ち寄る。
一本目は、インド版村崎太郎・次郎という感じ。
聖なる猿山の風景は美しかったけれど、猿っていうのは猿知恵なので、私の動物順位のなかでは低い方だからあまりぐっと来ない。
二本目の、モンゴル北部のトナカイと遊牧民の生活がよかった。
トナカイというのは苔や茸を食べてるそうで、それだからというわけではないだろうけど、何だか姿が舞茸に似ている。
それにあの角は、角なのに柔らかい毛に覆われているように見える。
モンゴル北部の平原は全体に葡萄色の潅木に覆われていて、そこに苔みたいな舞茸みたいなトナカイの群れがいる風景はきれいだ。
飼い主の遊牧民一家(ツァータン族)はトナカイの角や毛皮を売って粉やお茶を買い、肉を食べ、ミルクを飲み、トナカイは人間の尿をなめて塩分を採るという。

会場は古い民家風の建物で、入ると大型犬が向かえてくれる。
上映前も休憩中も、なぜかずっと大きい黄色のサンダルを咥えている。
尻尾の振り過ぎでバシバシ当たって痛い。
入ったところのスペースには水槽がいっぱいあって、アカハライモリなどイモリがたくさん。ヌマエビとかタニシ、ホトケドジョウなどもいる。
観客は最初私ひとりだったけど、途中から買い物帰りの主婦ふうの人が来た。
最近映画館に行く気力が失せているのだけど、こういうのなら気負いもなく行けるし、短いし、600円だし、でも何だか気持ちがすっとするし、ちょうどいい。
とても感じのいいスペースで、一昨日の遊就館の重苦しい気分を払拭できた。