樹氷見、シュザンヌ、ブログの話

北側の窓が桜でいっぱいで、ピークだった昨日までは夜になると雪が積もったように見えた。
電気を消して、ビールを飲みながら樹氷見。
雨でだいぶ散ったけど、今日も電気を消してどらやきとお茶。
昼間は研究会のグリッサンをまとめながら、ちらちら花見。
花の脇から出てきた葉っぱを目当てにヒヨドリが来る。
(たぶん)新芽をずっと食べ続けてる。

久しぶりにCUNYのîle en îleのサイトを見たら、シュザンヌ・セゼールの項目が新しくできていた。
詳しいプロフィールがわかってうれしい。
カーラ・ラビットという人が書いていて、この人の論文は読んだことがあり、これまでわかったシュザンヌの大方の背景もこの論文で知ったことだ。
独身時代にトゥールーズにいたこと、37年にエメと結婚したこと、戦後はパリに住んでいたこと、死ぬ3年前の63年に離婚したこと、52年に演出した戯曲はラフカディオ・ハーンの「ユーマ」の翻案でAurore de la libertéというタイトルだったことなどわかる。
サイトの文献の欄に挙げられていたSharpley-Whitingという人のNegritude Womenという本をさっそく注文した。

サイトといえば、その日の気分によっていろんな人のサイトを見ているけれど、ストレスでぐったり疲れている時などは、フランスだの思想だのと堅いのや理屈っぽいのはあんまり乗れず、誰とも知らない独身女性が身の周りのできごとを繊細な感じで書いているのが心地よく、愚痴すらたいてい共感でき、何だか慰められることもある(こういう孤独系女性ブロガーは何人かチェックしているけど、決まってある作家のサイトを愛読してるのだよな、これが)。
書き手は女性ではないのだが、数日前は愛読している「教養の道」サイトを読んで打ちのめされてしまった。
状況も同じとはいえないし(でもどこか似ている)こんなことを言っては失礼かもしれないけれど、何だかこの人と自分は重なるところがあってひそかに応援している。

うっすら寒いこの季節、山桃染めのガーゼのマフラーが重宝している。
やや大きい鉢に植え替えたハイビスカスがもう咲きました。