インディゴのシャツ、プライドの法則

昨日、45rpmでインディゴ染めの丸襟シャツを買ったので、着る前に一度水洗いする。
お店でいわれたとおり、藍の色が結構落ちるんだなあ。
深くてほんとにきれいな色。
袖を通すのが楽しみ。
この店の服は、生地のくたっとした風合いとか色の落ち具合、微妙なラインなどが前からとても気に入っていたのだが、買ったのは初めてだ。
なぜってよっぽどわかった人以外には、西友で買ったかヘインズのくたびれたのを着てるとしか思われないのに、それらの何倍も(時には10倍ぐらい)高いから。
そのために着たいなーと思いつつ、ずっと躊躇していた田舎モンの上、昔の人の私。
いいよね、人にどう見られようと。それにちょっぴり税金も戻ってくることだし。

ここ数日出かけては、頭が重く、リンパ腺が腫れ、関節がずきずきするので、すわっ、インフルエンザ?と布団にもぐるが、それ以上には進まない。
花粉症みたいなものか?
3月のこの季節は、ざわざわした空気を嗅ぐだけで心身のバランス、特にメンタルの方を失いがちだ。
この一週間はたまたま多くの人と深い言葉を交わし、充実していられたのでよかった。
それから先週は、久しぶりに会った女友達と12時間も馬鹿話、四方山話をしたのが楽しかった。
その話のなかでつくづく思ったのは、無意味なプライドに潰される人っていうのは悲しいということ。
実力がどれほど高かろうとどれほど低かろうと、プライドは実力より少しだけ低い位置につけておかなきゃね。
世界の狭い若者ならいざ知らず、いい歳をして過去の栄光とか変な自尊心で自滅してしまうのは虚しい。
私など実力が相当低いので、低いバーの下をくぐるリンボー・ダンスをしてるようで大変だけど。
結局、ささやかでもやりたいことがあれば多少の恥など頓着しないし、沽券にこだわるような人は何もしないのだろう。
そういえば以前ある作家に「きみも大変だね。論文書いたり、小説書いたり、恥かいたり」といわれたな。
確かに。で、もっとも生産量が多いのは三番目。よく頓着はしている。
急に暖かくなって、ハイビスカスが薄黄色のつぼみをつけてる。