『闇の中の旅』

二校分の答案採点をようやく終わり、続いてジーン・リースの小説『闇の中の旅』(1934)をがんがんと読み倒す。
イギリスの小説をほとんど読まないせいか、とても風変わりな英語に感じる。
それに、く、暗い…。
18でアル中はよくない、人間シラフで勝負しなくちゃね。
故郷の海で小舟に子供用の棺おけが乗せられているという夢の場面と、蟹に石をぶつけると中からぶくぶく身のようなものが出てくる場面、白い仮面をかぶって穴から舌を突き出した黒人たちが踊るカーニヴァルの場面が印象的。
現実のロンドンの場面は暗すぎる。
ココナツ水で顔を洗うと皺ができずにずっと若いお肌が保てるというのは本当かしら?
空飛ぶ魔物スクニャン(マルチニックなど)は、ドミニカではスクリャンと発音するのだな。
ところで「ジーン・リース」で検索してくる人が多い。
こんなにメジャーな作家だったの?スピヴァクが書いたから?