初夢

渋谷の奥まったあたりから大学に急ごうと思って、井の頭線の線路沿いの裏道を後輩男女と歩いていると、そこはバンコクの町はずれだった。
「ここはタイだよ」と後輩にいうと頷いていたけれど、覚醒した今思い返すと、あの苔むした鬱蒼とした感じはタ・プローム寺院の周辺だと思う。
空を見上げると、夕方なのに都会とは思えない満天の星。
サソリのしっぽの部分の湾曲が微細なところまで見えるので「蠍座だね」というと、後輩女子が「いえ、あれはキク座です」と訂正する。
よく見るとサソリのしっぽに見えた部分は長い茎で、上に菊が花開いていた。
昨日は、盛り上がった土の地面にコインがたくさん埋め込まれていて、たくさん「収穫」する夢だった。
今年は金運がいいのだろうか。
それほど親しくないのに、二日続けて夢に出てきた人が二人いる。

長座(両脚を揃え、前に伸ばして座る)の姿勢で、足首の上に本を置く読書法を試みている。
この姿勢で前屈しながら、両肘を床について心地よく本を読めるようになるのが目標。
コレラ時代の愛』みたいに分厚い本だと重さを感じないのがいい。