今年の反省

ひどい一年だった。
私は精神的にヤワなので、つらさも募るとつい「死んだほうがまし」などと思ってしまう。
だけど今年はいじめ問題がらみの自殺者が極端に多く、知恵もなく広い世界も知らない子どもたちは可哀想というほかないのだが、大人が不祥事などの重圧に耐えきれずに死ぬというのは何とも幼稚でみっともなく、いい反面教師になった。
淡々と、日々の細部をかみしめて、時には友と語り合って、やっていきましょう。
来年の目標は「動揺しすぎない」と「顔と体をなるべく左右まっすぐにするよう心がける」。
今年の失敗(体調の悪さも含め)はすべて、動揺しすぎたことが原因でした。

年越しの読書は、ガルシア=マルケスの『コレラ時代の愛』と多和田葉子の『海に落とした名前』。
飛行機と電車では師匠にもらったきれいな本、honolulu, braS/Zilを読みましょう。
コレラ時代の愛』は10年かもうちょっと前、何とか読みたくてフランス語版に挑みながら挫折した本(今だったら読めるのになあ)。
でも再度日本語で読み始めて、そこだけ強く印象に焼きついていた「苦いアーモンドの匂い」(訳ではビター・アーモンドになってるけど)がふわーっと立ち上った。

暮れゆきて古ラムに記憶冴えわたる  norah-m