巴有吾有閉店


神楽坂下の喫茶店・巴有吾有(パウワウ)が来週で閉店するそうだ。
通うということはなかったけれど、店の雰囲気が味わい深く、この15年ぐらい何度も足を運んだことがあるから何だか寂しい。
ずっと昔、日仏学院に通っていた頃は、授業後クラスの人たちと来た。ドイツ人の友達に日本語を教えたり、連れの女友達がかしましすぎて恥ずかしかったり、グリッサンの読書会をしたこともある。狭いカウンターの席にしけ込んだこともあるし、初対面の編集者に小説を見てもらうのに待ち合わせて、おっさんが来るものと思っていたら思いがけず少年みたいな人が現れ、どう接していいやらモジモジしたこともある。
久しぶりに来てみた今日はカウンターでマンデリン。
ほとんど白に近い水色に濃紺の細いラインが入った器も気に入っていた。
ガラスのランプと磨きこまれた木の店内。
跡地には東京理科大の校舎が建つそうだが、もったいない。

昨日は青空市で買った有機の柚子(3個120円)で、本物の柚子湯。
やっぱり香りの豪華さが違う。

長湯浴み痛み走って柚子の棘  norah-m

(何でいちいち俳句を作る…)
「棘」って字面がかわいいよね。だから使ってみた。
はからずも湯船の中で柚子のヘタの棘に刺され、痛い。
一晩経っても、まだお風呂場に強い香りが立ち込めている。
消すのはもったいないから、合成洗剤を使わずに重曹で掃除してみた。