シルヴィ・ヴァルタン、椿油

うっすらとほの暗い夜明けと同時に家を出て、日暮れ後に帰宅する。
何だか忙しくて、ドーハの大会も見ていない。
シンクロと女子サッカーを見たかった。特にシンクロの中国は、ワールドカップで強くなる片鱗を見せていたので、その後の成長を見たかった。
帯状疱疹は潜伏期間が過ぎて、どうやら乗り切ったらしいけど、ノロウィルスとインフルエンザに戦戦兢兢。
人混みでは毎日必死でウィルスと戦ってる気分なので、家にいるとうれしい。
緑たちに囲まれて、あったかくして、音楽をかけてカフェごっこをして、ああ楽しい。
授業で聞かせたシルヴィ・ヴァルタン、「あなたのとりこ Irresistiblement」と「思い出のマリッツァ La Maritza」をかけたけれど、ほんとは家で聞いてて好きなのはゲンズブールジェーン・バーキンと三人で歌っている「惚れてるくせに Les filles n'ont aucun degout」だ。
意外や「あなたのとりこ」を、今どきの大学生はみんな知っていた。
「マリッツァ」(ヴァルタンの故郷、ブルガリアの河をうたった歌)は、今アゴタ・クリストフをやっているので、東欧移民つながりということで。しかもヴァルタンも、お母さんはハンガリー
そういえば数日前、大先生のお宅に打ち合わせにうかがったら、大先生がゲンズブールを聞いていたのがかわいかった。
今日はお局院生御用達のオーガニック・カフェ「Piyoko」で大島の椿油と自家製のパスタペースト(ドライトマトやバジル、岩塩、レモン入り)を買う。
最近、髪がきしきししていたのが、椿油を擦り込んでからシャンプーしたらするするになった。
無臭だといわれたけれど、焼きたてのパンの匂いがする。
シャンプーの香りに弱い男は多いらしいけど、髪からパンの匂いがするっていうのもいいもんだ。
クリスマス・シーズンなのに、うちのムツキ(ポインセチアの名前)はまるで赤くならないまま。緑のなかに溶け込んでる(写真)。