多和田葉子ウイーク

今週は多和田葉子ウイークだった。
二年半ぶりにお会いするが、ますます過激に童女のようで、文豪におさまる気配もない。
日本では大半を占める家族小説とは違うものを書きたいという話は印象的。
そう述べる多和田さんを終始称えるパネリストのパパたち(パパ小説の書き手たち)はいったいどう感じているのか、
などとつい思ってもしまうけれど、あまりそこには目を向けないようにしよう。
それより昨夜はご本人や他の友人たちと、マナティや馬やラスベガスの虎のショーや運転やテルマ&ルイーズをめぐって、具体的で楽しい話がたくさんできた。
アメリカ東部よりもヨーロッパよりもなじみがないのに、アメリカ西部の話をしてるとわくわくしてくるのはなぜだろう。
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後輩からソチミルコの写真が送られてくる。
白黒(私の中でこの町はそうだった)でなくカラーなことに衝撃。
川を見ずに暮しているので訪ねてほっとした、と言われて気づいたけれど、私は川を見ない生活になって久しい。
昔はどこかへ行くとなれば、荒川とくすんだコバルトグリーンの鉄橋を渡っていた。
今はもっと清々しい景色の多摩川を週に一度往復するけど、確かにほっとするものだ。