フランス×ブラジル戦ふたたび

レ・ブルーはやはり喜びをもたらしてくれた。今日一番うれしかったのは、ジダンの長いパスからゴール前のアンリがシュートを決めたこと。前回の試合でフランスの結束と進化は証明されたけれど、私はほんとはアンリのことはまだ心配だったのだ。リズムが掴めず、何度もオフサイドを取られて、結局貢献できていなかったから。ジダンを軸にまとまっていく中に、ひとり入りきれていないんじゃないかと懸念があった。
だから今日のあのゴールは、一次リーグで入れた点より貴重だと思う。他の選手たちも、たえず目や身ぶりによるコンタクトがうまく行っているように見え、まさに連携しているのが感じられた。できればアンリのパスからのリベリーのシュートも決まってほしかったけれど、これはジダのセーブがよかったからしょうがない。ヴィエラは相変わらず、派手さはないけれどよく動いている。ジダンは言うまでもなく、今日も華やいでいた。
後半ロビーニョが入ったのには、ちょっと両義的な気持ちになった。もうこれで最後かもしれないブラジルの試合で、大好きなかわいい天才少年を見たい思いと、くるくる走られて点でも入れられたらたまらないという思いと。結果、点は入らず、姿は拝めたのでよかった。ロナウジーニョは、途中いるのを忘れてしまった。ブラジル勢も後半から攻撃してきたのに、リベリーに続きアンリも下げられてしまい、代わりに入ったサアもゴヴーもまだ信用できなかったからハラハラしたけれど、最後までよく守った。バルテスはよくやってくれた。
それにしても長く苦しい夜だった。デコもフィーゴベッカムルーニー(ガキ)もいないイングランドポルトガルの死闘は、弱っているこちらの体にもこたえた。血流悪く、テレビ見ているだけなのに、選手同様脚がつっている。それでも気持ちはさわやかな夜明け。
そういえば、Henryはアンリなら、Ribéryをリベリーと伸ばすのはおかしいな。リベリ。