ヘンナ

ヘンナ(ヘナ)でトリートメント・毛染めをする。ヘンナはインドに自生するミソハギ科の植物で、粉末状の染め粉はヨモギに似たとてもいいにおい。これをお湯で溶いて髪の毛に擦り込み、3時間も置かなければならない。言うは易く、実際には洗面所中ボロボロ落ちて、大騒動だ。
いつもは母親にやってもらうんだけど、一度として希望の色にならないため、今日は1800円も出して一回分のパックを買ってやった(マミーサンゴの「ナチュラルオレンジ」)。洗面器に粉100グラムを入れ、やや熱めのお湯を注ぎながらマヨネーズ状になるまでかき混ぜる。同じマヨネーズでも今日のは硬すぎたと反省。冷蔵庫から出しっぱなしで緩んだマヨネーズぐらいがよい。こうしてかき混ぜてるだけで、ほんとにいいにおい。土曜の昼下がり、癒される。
しかし今の私はセミロングとロングの中間ぐらい髪の長さがあるので、塗りこむ作業は一苦労だ。ボタボタに固まってドレッドロックみたい。それを無理やりキャップに包んで3時間。もちろんその間は応募小説の下読みに勤しむ。癒しのトリートメント・タイムと思いたいけど、耳や首の後ろが痒い。まどろっこしくて素手で揉みこんだので、手がオレンジ色。
3時間後、再び大騒動で洗い流すと、髪の毛はつやつやになっている。乾かしてみたら、ほんのりオレンジ色。やっぱり普通のブラウンより、私はオレンジ系が似合う。ほのかにヨモギの香り。最近何だかハゲっぽいし、髪の毛も貧しく痩せているのが悩みだったので、生き返った気分だ。次は目黒区駒場のお店「Piyoko」で勧められ、とっても気になっている特製椿オイルのヘアパックを試してみようと思っている。
ところで何日か前の夕刊で、陣野俊史さんが下読みの基準について書いていた。いくつかあった中で「なるほど」と思ったのは、書かれている問題に対して解答が見つけられていること。思えば、私もそのように考えて選考している。もちろん違う基準により選ぶこともあるけれど。