きょう発プラス

テレビをつけたら「ほんじゃまか」の恵がやっている昼の報道番組「きょう発プラス」に昨日の質問者の面々、自民党森派早川忠孝民主党馬淵澄夫長妻昭がゲストとして出ていた。
耐震強度偽装問題に関し、ヒューザーと癒着して多額の献金を受けていた伊藤公介議員、また国交省の役人の一部がその事実をもともと知った上で長らく見逃してきた、つまり加担していた可能性は大いにあるのに、伊藤議員と同じ森派早川忠孝は相も変わらずのらくらした言い逃れで証人喚問に同意しようとしない。
それでも番組の最後には、出演者全員に責められて「伊藤議員本人はきちんと説明すべき」と言わされていたが。
早川議員は「政界との癒着を探ることより真相の解明」と言っていたけれど、詭弁にすぎない。今回の偽装マンション事件は政界と癒着した構造的な問題というのが、どうやら真相に違いないのだから。
小泉内閣が、事件の実務に関わったチンピラだけを表に出して終わらせようとしているのは明らか。そうして切られるチンピラ側の捨て身の反撃が、小嶋社長による突然の安倍晋三の側近・飯塚秘書官の名指しだったのかもしれない。
私は発足当時から一貫して小泉内閣を支持していないが、以前みたいに単純にポピュリズムで馬鹿っぽくていやだとかいう感情より、ここ最近は何かものすごく邪悪で底暗い政権だという印象が強くなっている。
倫理をもたない、ということは恐ろしく強いんだなと思う。他人との関係も他人の生き死にも尊厳も一顧だにしない。強権を維持するために利用できるものは何でも利用するし、邪魔になればいくらでも切る。
いろんな倫理にがんじがらめにされてる私には想像もつかない人々が増えている。