旅行前ブルー

熱こそ出てないけれど、風邪がひどくなってしまった。漢方の先生直伝の大根飴は結構喉に効くけど。大根の角切りを瓶に入れ、その上から蜂蜜をたっぷりかける。しばらくするとあら不思議。水が上がってジュースができる。味は奇妙だ。
一泊目のフォール・ド・フランスの宿ラファイエット・ホテルの予約は、カード番号を教えていないので確実に取れているかわからない。二泊目からはシェルシェールの大学寮CROUSSにあたって一ヶ月分の宿を確保したいけれど大丈夫だろうか。大学図書館はマリー・フランスさんという司書の方に連絡してみたら、部外者だけれど入れてあげるといってもらえた。でも、島めぐりの旅なんかできないかもしれない。ネットカフェはいろんなところにあるみたいだが、この日記は更新できるんだろうか。
今日はフランコフォニー・フェスティバルの一環として日仏学院グアドループの女性作家の講演があった。わたしが訪ねる予定のサン・クロードという山間部の町の精神病院で20年来看護婦をしながら書いている人で、その経験などいろいろ聞けた。グアドループの精神病患者はカンボワズール(祈祷師)の世界と渾然一体になっているらしい。そのままサン・クロードに帰るのなら現地で会いたいと思ったが、残念ながら数年前パリの病院に移ったそうだ。
少し前まで旅行の計画を考えながら興奮気味だったのだが、すごく不安で暗くなっている。ユーロがやたら高いのも頭に来るし、酷寒のパリ経由なのもいやだ。
エッセイ『マルチニック・モナムール』にはわたしの行きたいところばかり出てくるが、著者の渡辺真紀子さんは空港にも作家のコンフィアンが迎えに来てくれるし、快適そうなアパートに滞在しているし、いろいろなマルチニック人家庭から招待してもらえるし、車で方々回れてうらやましい。わたしも渡辺さんのように夫が三浦ノブタカ先生だったらよかったのに(嘘)。