スーパー・サイズ・ミー

モーガン・スパーロック監督・主演の『スーパー・サイズ・ミー』を観る。一ヶ月間、マクドナルド(の店にあるものすべて)を食べ続けるとどうなるか、監督自身が身をもって体験する映画だが、観終わって気分が悪くなってしまった。監督は一ヶ月で12キロ太り、肝臓その他の数値も最悪になるが、途中出てきたビッグマック・フリークの男はすごかった。初めて食べた日の朝、あまりの美味しさに三個食べ、昼食にも店に行って三個食べ、夜も三個食べた。今までの人生で一万九千個以上食べているが、体型・体調に問題はないという。
わたし自身が最もマクドナルド製品を食べたのは、やはりアメリカにいたとき。大学生協のサンドイッチが吐きそうにまずく、比較するとマクドナルドは格段に美味しかった。しかしわたしはまずい食べ物というのも結構好きというか、後からノスタルジーを感じることが多くて、そういう意味でアメリカはまずいもの天国だ。死ぬほどまずいラップサンド、死ぬほど甘いパンケーキ、誤解に誤解を重ねた和風ベントー、盆栽ロール、スリッパサイズのアーモンドクロワッサン…。マクドナルドよりこれらのほうをまた食べてみたい。