2005-10-08から1日間の記事一覧

阿部和重「課長 島雅彦」『新潮』11月号

痛快のひと言。余裕のある場所からの無責任なおもねりは、理解を装っても当事者には敏感に感じ取られるものだ。阿部和重は芥川賞を取ってなお、マイナーであることの実感を苦しんでいるかに見える。 この作家の、自分の男の子っぽさとの折り合いのつけ方も好…