明日香村

関西地方のなかでは奈良県が好き。
そして明日香村はもっとも気持ちがいいと思う場所のひとつだ。
天気のいい連休の一日、たっぷり歩いてきた。
15キロぐらい歩いたかな?

聖徳太子が生まれたとされる橘寺に、二面石という石がある。
ひとつの四角い石の左右両側に人の顔が彫られていて、いっぽうが人間の善い心、もういっぽうが悪い心を表わすそうな。
そして悪い心の顔のほうが断然面白い。
アフリカかパプア・ニューギニアあたりの仮面のような愉快な顔。
(ケータイ写真なのでボケてますが)


そういえば、こういう何もない田舎道に古い時代の石がごろごろしている場所が自分は好きだ。
紀元7世紀ぐらいだから、ブルターニュのカルナックとかストーンヘンジほど古くはないけれど、お墓でも呪術用でも巨石ってなんだか落ち着く。
長い時間を遡れば、こんな鄙びた草っ原のまさに同じ場所で鬼気迫る場面があったのだと思いを馳せると、それもまたぐっと来る。
南河内から奈良にかけては大小さまざまな古墳もぼこぼこあって、それが草木のはびこる単なる小山なのもいい。