労働とは何か

苦行としての労働について書いた後でなんだが、内田樹先生がブログで労働とは何かについて書いており、私も同じように考えてきた。
http://blog.tatsuru.com/
かいつまんでいえば、労働とは贈与である。
ある作業が後に他人に欲望されることにより、遡及的にそう認められるところのものである。
労働というと、資本と労働というような文脈でのみ語られがちだが、問題はそこにだけあるわけではないだろう。

「とにかくどこかにちゃんと就職したい」としか考えていない学生たちの教材に使えそうだ。

話はずれるようだが、自分の研究を支えるのに金銭はどこかから支払われるべきというような考えの人にも、上のような発想はないだろう。
芸術家(とその予備軍)と教師と研究者、つまりインテリだけの幸福を目指す社会をどうも私は理想的と思えない。
時々、インテリの人たちってインテリ以外の俗人は目にしたくないんじゃないかと思うことがある。