反面教師採用枠

教師という職業があるように、反面教師も職業としてあればいいのにと思う。
ひとつの学校にひとりぐらいいて、その人は普段通りのダメな姿で学生に接していれば給料をもらえる。
反面教師と逆の考えや能力の達成度が、学生の成績評価につながる。

あらゆる職業の適性がないと見受けられる人がたまにいるけれど、そういう人こそ反面教師になればいい。
世の中の不幸が少し減るのではないか。
長所というものをまるで見出せない身近な大人を反面教師と諦めて受け入れてきたが、これでほんとに職業だったらなお納得できたと思う。

しかし職業の適性など、誰にもそう完璧にあるものではないかもしれない。
必要なのは、まあまあの適性と揺るぎない持続力。
それが成功のカギ。
…と成功もしていない私がいうのもなんだけれど、たぶんそうだ。

実際かかわってきた仕事の分野で自分の才能を感じたことはないが、かなり適性があるのではないかと予想しているのが、手作りの土産物屋だ。
具体的には、ハイチのブードゥー教の祭壇に飾るスパンコールの瓶を作る仕事。
マルチニックのラム蒸留所トロワ・リヴィエールが出しているカラフルな瓶をペイントする仕事。
ドミニカ共和国土産の素焼きの壺に素朴な花の絵を描く仕事。

天職はカリブ海にあるらしい。
(というか、東北でこけし作りでもいいのかも)