どんよりと湿気が高く、緊急の作業がまるで進まない一日。頭の中はジダンのことでいっぱい。イスラム圏アフリカのことを読んでるのでなおさら。ついこの前まで中田のことばかり考えてたのに、どこかへ行ってしまった。
中田については、敬意と反感が交互に押し寄せる感じだったが、ジダンについては興味とシンパシーしか感じられない。そういえばフランス大会でも似たようなことがあったのに、いつの間にかあまりに偉大なイメージにすり替わっていたのだ。
ひょっとしたらマテラッツィは大したことをいってない可能性だってある。それでも瞬時にキレてしまうような底暗い怒りみたいなものが、ジダンの理性の下につねに横たわっているのかもしれない。天才のことは私などにはわかろうはずもないけれど、一方的に共感してしまう。なんか大会中、フランス・チームの駄目な選手たちに同一化してジダンを見ていた。
昨日で非常勤前期の授業は終了。学生たちとケーキを食べに行く。江古田の町は気分的に落ち着き、大いに気に入った。パン屋、ビストロ、讃岐うどん屋、となじみの店もいくつかできた。やっぱり北東京がなじむのかもしれない。バスで行くときは途中以前よく行ったボロボロの屋外プールを通り、ひと泳ぎしたくなったけど、まさか濡れ髪で授業をするわけにもいかないので「いいなあ」と思いながら通過していた。