世界地図

世界地図を探して書店へ。立派な地図帳タイプのものも近く買うとして、今日は4000万分の1メルカトル図法の、一枚で見るタイプのもの(人文社)を買う。他にも昭文社、塔文社、国際地学協会、平凡社などの地図があったが、私のポイントはカリブ海がどのくらい書き込まれているか。ドゴールが「ちっぽけなシミにすぎない」と言った通り、世界のなかで見るとほんとにあるかないかわからないほどで、地図帳だとハイチあたりを境に全然別のページに分割されていたり、いくつかの小さい島が省略されていたり。
人文社のこの世界地図は、日本の地図だから当然日本が真ん中で左右にヨーロッパ・アフリカと南北アメリカがあるんだけど、カリブ海アンティユ諸島の東、地図の右端に西アフリカのセネガルギニア辺りが描かれていて、大西洋が分断されずに目に入るのがいい(左端にも同じ地形がアフリカ大陸の一部として書き込まれている)。地図帳タイプのものでは、昭文社のワールド・アトラス世界地図帳がいいと思う。
一枚タイプの世界地図をもつのは子供の頃以来。不眠症だった小学校低学年の頃、枕元に貼った地図を毎日見ていたものである。地図を縁どるかたちで、世界の国名、国旗、国花、「ありがとう」を何と言うかが書かれていて、どれが好きか毎日考えていた。好きな国名は「メキシコ」、好きな国旗の柄は「ブラジル」、好きな「ありがとう」は「ダンケ」、好きな国花はダリアとナデシコ、でどこの国花か忘れてしまったが、今調べたら前者がメキシコ、後者はスペインかモナコエクアドル?だった。地図を見渡していると興奮してしまうのは、昔も現在も変わらない。地図帳より一枚地図のほうが地球全部をいっぺんにたどれるため、より高揚することに気づいた。
本を買った後、飯田橋駅前のドトール3階席から最後のお花見。こっそり発見した穴場だけど、喫煙席なのでけむいのが難点。家の裏手の桜並木もなかなかどうして見事なため、よく見えるようていねいに窓拭きをする。
それにしても強風は苦手だ。工事現場を通るときなど恐怖を感じた。