スーザン・ソンタグ

東京は初雪の大雪。雪片の落下を見ていると落ち着く。
スーザン・ソンタグの訃報。その言動には理解できないところもあったが、アメリカにいた時、伝記The making of an iconを読んで感銘を受けたことがある。四歳でものごとを批評的に分析するようになり、九歳で社会主義者になったというくだりを読み、当たり前だが、到底追いつかないとショックだった。『反解釈』、短編集I, etcetraを読んだが、小説はいいとは思わなかった。ソンタグのホームページを見てみたが、トップページに出ている文学についての言葉が素敵だな。今度引用しよう。
多和田葉子の影響で注文したウニカ・チュルン唯一の邦訳、『ジャスミンおとこ――分裂病女性の体験の記録』が届く。ハンス・ベルメールの妻だった文学者で、精神病院への入退院をくり返した後、70年に自殺している。少し読み始めるが、かなり強烈なものを感じる。