天皇家

園遊会での天皇発言をめぐって友人にメールを書いたら、返事が来た。彼らは現人神の名のもとに行われた太平洋戦争を忘れておらず、その悲劇を言葉として、記憶として受け継いできているのだろう、逆説的だけれど歴史を継承できるのは今や皇室の人々だけなのではないか、とのこと。まったく同感である。
私は以前から皇太子の人柄のファンだ(彼こそ「関係」の人である)。また美智子妃については保守的な良妻賢母のイメージが強く、そういう部分もあるのかもしれないけれど、面識のある知人から「具体的な話を普通な感じにできる、話し好きな人」としていろいろディテールを聞いて、感心したことがある。明仁天皇に関しては、昭和天皇と皇太子の間にあってぼんやりした印象しかなかったのだが、今回の絶妙な発言で、日本社会のさまざまな事象に敏感で、静かにものを考えている方なのだなと感じた。