エドゥアール・グリッサン

Edouard Glissant, « L’arbre grand arbre », « Fumée noire », « Eléments »(1947-54, Le Sang Livé), Poèmes complets, Gallimard, 1994
グリッサン詩研「saison unique」の集まりで、作家最初期の詩篇いくつかを読む。あまりに難解で手がかりがなく、消耗する。思ったのは、二十歳頃のグリッサンはわりと無邪気にracine (根)という言葉をよく使うなということ。三つ目の長編詩« Eléments »がわからないなりにもっとも面白くて、擬人化された島の地勢(蛇のようにくねり、耕されるおまえ)は後の小説を思い出させる。
生田という場所に初めて行く。急傾斜で緑が多い。神奈川づいている。